少し前のとんかつエントリでちらっと出てきた、我が家のソウルとんかつ屋。
この店があるかぎり、我が家は安心でいられる。
この暖簾が出ているのを見ると安心するわ〜 |
店主さんが体調を崩されてしまったようでしばらく休業していた。
それがこの度見事に復活を果たされていたので行って来た。
店内はテーブル席が4つとカウンター席が6つほど。
愛想の良さそうなお父さんと、真面目そうなお母さんがいる。
アットホームでとても落ち着ける空間だ。
メニュー |
本日は特ロース定食1200円。
しばらく食べられなかったその欲求を満たせるのはこいつだけだ。
出てきた |
コロっとしたなりが愛らしく、食欲をそそる。
やや厚めにカットしてあり食べ応えは十分だ。
かぶりつくと妙な香ばしさと深みのあるコクが口中に広がる。
衣がしっかりと働いている。
肉も断面からほんのりと汗をかいていらっしゃる。かなりデュゥシィーである。
うひょー |
添え物のキャベツは大葉を細かく切ったものを混入させており、小技が効いている。
オイリーな口内に苦味と清涼感をもたらしてくれる。
さーてポテトサラダだ。自分の形状を維持出来ないほどのふわっと柔らかさん仕上げ。
イモの持つ甘さと優しさがいかんなく発揮されている。
付け合わせの大根の漬物も甘みがあって、田舎臭さがわびている。
その隣の玉ねぎの和え物にいたっては、ただそこにあった玉ねぎをとりあえず切って醤油をぶっかけてみました、と言わんばかりだ。
このわびた感じ |
料理に全くおごりがない。「どうだ、うまいだろ」だなんて微塵も感じさせない。
ただひたすらに、淡々と、旨いとんかつを出してくる。
地元の客が皆、店主の体を心配そうに見守っている。
そしてとんかつを口に運び、以前と変わらない味であることを確認し安心する表情を浮かべるとき、とても愛され大切にされている店なんだなと感じる。
これからも我が家の魂に火をともし続けるであろう。
それでは良い一日を。チャオ。